最近、行動経済学というのが騒がれています。
ソーシャルゲームで使われていたり、ネットビジネスに利用されていたり。
行動経済学というのは、ある場合に、ついとってしまう行動を
利用する学問です。
そんな行動経済学を漫画でわかりやすく、解説した本がこの
”行動経済学まんが ヘンテコノミクス”
となります。
著者である佐藤雅彦さんといえば、PSのゲームで有名なIQや、
NHKの番組のピタゴラスイッチ、NECのCMのバザールでござーる
など有名な作品をたくさん出されている方です。
佐藤雅彦さんの本は、はっと気づかされる体験型の本を
多数出されています。
とにかく、まんがで具体例を出して書かれているので、
行動経済学がいまいちよく分からない人もとてもよく理解できる
本だと思います。
漫画と文章で書かれていて、2時間ちょっとくらいで読むことができる本なので
とても手軽です。
佐藤雅彦さんのとてもユニークな発想に触れてください。
この本もまた、ハッと気づかされることと思います。
この本に取り上げられている、行動経済学の法則を羅列したいと思います。
なお、この本には各法則につき、4ページほどの具体的な漫画が描かれています。
(それが内容も含め、この本の最大の売りだと思います)
好きでしていた行動(内発的動機)に報酬(外発的動機)を
与えられることによって、やる気がなくなる。
5000円に対しての300円引きと、195000円に対しての300円引きでは違う。
全体の母数の大きさによって、同じ金額でも大切にしたり、邪険にしたり
その価値を変えてしまう。
"死亡率20%の手術"と"成功率80%の手術"
同じ情報でも言い方を変えると異なる印象を与える現象。
"申し訳なく思う"社会的モラルも、罰金というペナルティを払えばいいとなると
その意識は消滅してしまう。
入手方法や状況に応じて、本来の金銭的価値とは異なる独自の優先順位を
つけることがある。
同じ値段であろうと、いつもは高い値付けをしている方が、差額の分だけお買い得に
見えてしまう。
マガジンハウス
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